2021年03月25日
ありがとうオントナ!さようならontona!
1991年創刊の女性向けフリーペーパー「オントナ」が
本日3月25日発行号で休刊となる寂しいニュースです。
インターネットがまだ無い時代、新聞や雑誌といった紙媒体は
様々なニュースを届けてくれる当たり前の日常でした。
当時、情報はお金を出して得る時代。
すすきのタウン情報、イエローページ、さっぽろタウン情報、ステージガイド。
札幌の情報をメインとした月刊誌が大人気でした。某誌の某氏は威張ってたなぁ~
雑誌の人気が高かった分、無料で配布されるフリーペーパーの
媒体価値や認知度はまだまだ低かったような気がします。
今回休刊となるオントナは月2回発行で道新夕刊に折込だったような…。
ところが、90年代後半に差し掛かると状況は変わります。
リクルートのホットペッパーの前身「360°サンロクマル札幌版」や
毎日新聞系の「おしゃべりBOX」など配置型のフリーペーパーが次々と登場し、
情報が無料で入る時代に突入しました。
とにかく街中フリーペーパーだらけで名前すら思い出せないものあります(笑)
予算投下を月刊誌からフリーペーパーへ鞍替えする広告主も多くなり、
マス4媒体の一角「雑誌」の衰退が始まりを迎えます。
北海道新聞社系のオントナは、広告基準も厳しく、掲載料もそこそこなので
怪しい会社やインチキ臭い商品の広告は一切入らないので読者からの信頼度は抜群でした。
札幌圏内で乱立していたフリーペーパーの中で間違いなく東の正横綱でした。
私、小倉もサラリーマン時代レギュラー広告を数本持っており、
安定収入で稼がせて頂きましたよ(笑) 当時のクライアント様にも感謝です。
毎週、OさんやKさん等、オントナの歴代担当者とやり取りをしてました。
編集部の電話番号もバッチリ記憶していました。
もちろん広告効果も高かったですよ。
そんなオントナが休刊・・・。
長く広告業界に携わっているとやはり寂しいですよね、時代の移り変わりは。
もう少しだけ、紙媒体には頑張ってもらいたいものです。
老眼も進み、なかなか活字を読むのが辛くなってきてますが、
個人的にはやはり紙媒体を売るのは好きなんですよね。
情報は有料でも無料でも手に取ってじっくりと得たい。
時代錯誤も甚だしいかもしれませんが、それが昭和の人間っていうものです(笑)
ということで、本日はお世話になった「せいかつ情報誌オントナ」の休刊の情報を
お知らせしました。
ありがとうオントナ!
さようなら ontona!